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老犬の病気

老犬に麻酔をするリスク 麻酔が必要になる治療とは?

小型、中型犬種は7歳をこえるとシニア期に入ります。さまざまな身体の変化が現れてくるようになり、病気の発症率も加齢とともに高くなります。愛犬のために麻酔を必要とする治療に踏み切る時には大きな不安をもつ飼い主さんが多いと思います。
老犬へ麻酔をするリスクを十分に理解しておきましょう。

 老犬に麻酔をかけるリスク

さまざまな外科手術には麻酔が必要になります。また、治療や病状の把握のための検査でも麻酔をかけて行うものもあります。
とくに麻酔のリスクが高まるのは、小型、中型犬種では10歳以上、大型犬種では8歳以上です。小型犬種では12歳、大型犬種では10歳をこえた老犬への麻酔はさらにリスクが高いと考えられています。

麻酔をかけることによって起こり得る副作用(リスク)

・循環障害
・呼吸器障害
・肝、腎機能障害
・血圧低下
・心停止
健康な若年の犬であっても麻酔のリスクはありますが、老犬になるとさらにこれらのリスクが高まります。
加齢と共にさまざまな身体の機能が低下していきます。幼齢や若年の犬と比べると健康に見える犬でも麻酔のリスクが高まるのは必然です。
また、さまざまな傷病の影響で負担がかかりやすい機能に障害がある場合にはさらにリスクは高まりますし、小型犬種の方が麻酔のリスクが高いといわれています。

死亡のリスク

健康な犬であっても手術による麻酔で死亡するのは全体の0.1%~0.3%といわれています。人間と比べると20倍くらいのリスクがあります。
正確な死亡リスクのデータがとられているわけではありませんが、老犬になってからの手術のリスクはさらに高くなります。

 どんな時に麻酔が必要になるの?

犬に麻酔を使用するのは多くの場合は外科手術です。多くの場合は全身麻酔ですが老犬の場合には身体への負担を考え、可能であれば局所麻酔を選択する獣医師もいます。
その他には、不妊手術や歯石除去なども全身麻酔で行われます。
病状の把握のためのCT検査やMRI検査などは犬が動いてしまうと正確な検査ができないため全身麻酔をしようして検査します。
大きな病気を抱えた老犬の場合には、検査のための麻酔でも大きなリスクとなってしまいます。

歯石の除去と抜歯

近年老犬になってから口内トラブルを抱えた犬が増えています。長年放置された歯石は人の手では取りのぞくことができずに加齢と共に口内環境はどんどん悪化していきます。
虫歯になってしまった歯を抜歯したり、歯石の除去をしたりして、口内環境を整えてあげようと手術に踏み切る飼い主さんも増えてきましたが、老犬になってからのこの手術で死亡してしまうケースも少なくありません。
愛犬の口内ケアは飼い主さんの少しの手間で、老犬になってから手術を受けさせるほど悪化させないよう予防することができます。

 愛犬に麻酔をうけさせる前に考えたいこと

犬もシニア期に入るとさまざまな病気の発症率が上がります。麻酔のリスクが高まる12歳をこえた愛犬に「手術」を受けさせるかどうかの選択を迫られたとき、大きな迷いがうまれます。

・さまざまな検査の結果、麻酔に十分に耐えられる身体の状態である。
・手術を受けることで完治できる。
このような条件が整っていればリスクを覚悟で手術に踏み切る飼い主さんも多いと思います。ですが、多くの場合「手術」を突きつけられた時には万全な身体の状態ではなく、麻酔のリスクが高いことを告げられます。
・わずかな延命のための手術
・可能性を見つけるための検査
・可能性にかける手術
このような状態で、なにを一番に考えるかとても難しい選択です。
大きなリスクを負う手術を選択するのか、残された時間を手術ではなく「緩和治療」で穏やかに過ごすのか、老犬への麻酔や手術の選択は、ときに残りの命の時間を決めることになる大きな決断になることがあります。

獣医師から十分な説明を受ける

老犬に「手術」が必要な状態になった時必ずセカンドオピニオンを利用することをお勧めします。
麻酔の方法や、手術の方法、治療方法など獣医師によっても選択は異なります。
できるだけ多くの選択肢の中から飼い主さんが納得できる治療を選ぶためにもセカンドオピニオンはとても重要な役割を持ちます。

手術の内容によっても麻酔薬や投与量、麻酔方法が変わりますので必ず説明を受けるようにしましょう。

・局所麻酔
・全身麻酔
・吸入麻酔
犬の身体の状態に合わせた麻酔薬の選択、投与量の調整や、麻酔方法の選択で高まるリスクを最大限さげる努力をしてくれる獣医師を選ぶことが大切です。
手術による麻酔の副作用による死亡は、適切な麻酔薬の選択、投与量の調整が不十分であることが原因になることもあります。
「簡単な手術です」という獣医師からの説明では不十分です。

麻酔をかける前の検査

どんなに短時間、簡単な手術であっても老犬の身体には麻酔の影響はとても大きなものです。必ず十分な検査を受けましょう。
とくに老犬の麻酔で注意が必要なのは「腎臓」です。腎臓は機能が低下していても検査結果に異常が見られるのは、かなり症状が進んでからです。そのため簡易の検査では腎臓の数値は正常な数値が出ていても、麻酔の影響で急激に機能が低下して急性腎不全をおこしてしまう場合もあります。

大切な家族の健康を守り元気になるための、手術です。
リスクを承知で麻酔をかけ手術をうけることにはなりますが、その準備は慎重に行ってもらえるよう信頼できる獣医師と十分にコミニュケーションをとりなんでも相談できる環境を整えておきましょう。

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